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#リカバリー #こころの病の回復の道 #国際的 な #ピアサポート の #規範 との #共通性

国際的なピアサポートの規範との共通性 リカバリー全国フォーラムでの水平性の追求は、国際的なピアサポートの現場からも示唆を得ています。 例えば、ロサンゼルス精神保健協会のビレッジISA(2007年当時)では、メンバーとスタッフの関係は、互いの尊敬と平等の精神の上に成り立っています。 ここでは「助ける者と助けられる者」といった上下の関係ではなく、メンバーは平等なパートナーとしてサービスを受けます。 職員は治療者・セラピストというよりむしろ「コーチ」であり、メンバーが新しいアパートに引っ越したり、新しい仕事に就いたりする際の決定をするときに傍にいて見守りながらサポートするのです。 この関係性では、就労に関しても、仕事上のスーパーバイザーとメンバーの関係は、精神保健のスペシャリストと障害者の関係ではないと、定義されています。 当事者の決定と責任を尊重し、管理をしないという姿勢が、水平な関係性の基盤となります。 2.2 ピアスタッフ雇用における水平性の維持の困難 一方で、ピアサポートを組織的に導入する際、この水平な関係性を維持することが難しくなるという問題がかなり以前から、当事者から指摘されています。 ピアスタッフが、所属組織を辞職しフリーランスとして働く最大の理由の一つが、「組織に所属していると、自由に物が言えない」ことでした。 所属する事業所の方針や、外部への忖度によって、当事者の自由な発言・発信の口が閉ざされてしまうのです。 リカバリーの最中にいる当事者にとって、発言の内容を自分の意図ではなく、所属組織に合わせ、嘘をつくこととなるのは、当事者として最悪の経験であり、人生においてしてはいけないことだと認識されます。 当事者の自由な発言を封じることこそが、リカバリーとアンチスティグマの最大のバリアであるため、リカバリー全国フォーラムがヒエラルキーを意図的に排除し続けることは、当事者の主体性を守るための極めて重要な戦略なのです。 【最後までお読みいただきありがとうございます。 もしよければ、アンケートにお答えいただけますと幸いです。】 https://forms.gle/zG75PkzCJJi6ns529

#リカバリー #こころの病の回復の道 実践例: #保護室 #病棟 での「 #寄せ書き ごっこ」に見る、#当事者 発の #ピアサポート の創出

実践例:保護室病棟での「寄せ書きごっこ」に見る、当事者発のピアサポートの創出 ピアサポートがその真価を発揮するのは、最も当事者の主体性が奪われ、管理が徹底されるはずの場所、すなわち精神科病院の保護室病棟での事例においてです。 3.1 強制入院と「もののやりとり全面禁止」の壁 2008年夏から秋にかけて、筆者は医療保護入院で強制入院しました。 その病棟は保護室病棟と呼ばれ、入院患者同士の「もののやりとりは全面禁止」というローカルルールがありました。 この環境下では、励ましの手紙すら見せることも、あげることも禁止されていました。 しかし、この厳格な管理体制こそが、当事者によるピアサポートの創意工夫を引き出すきっかけとなりました。 3.2 拘束下での「寄せ書きごっこ」ピアサポートの創出 拘束される前に、筆者は喫煙所に1日2回ほど出られる時間を利用し、ピアサポートの活動を始めました。 鉛筆と白い紙の束をデイルームの机の上に置き、「〇〇さんへ」と真ん中に丸で囲み、寄せ書きを行ったのです。 この寄せ書きには、さまざまなメッセージが寄せられ、本人に渡す際は表彰状のようになり、多くの人が参加しました。 私が保護室に閉じ込められ、両手首、両足首、胴体の5点拘束をされていた間も、この形でデイルームでのピアサポートは続きました。 この活動が規制を免れたのには、巧妙な理由がありました。 それは、「誰から、誰へのもののやりとり」ではなく、「全員から一人へのメッセージ」という形式を取ったためです。 この前例のない当事者発の行為に対し、どの医療関係者も取り締まることができなかったのです。 3.3 「私は拘束されていてもリカバリーの過程にいる当事者でした」 この拘束中の経験こそが、筆者にとってリカバリーの力がどこにあるかを悟らせる決定的な体験となりました。 2011年の東日本大震災後のリカバリー全国フォーラムでの連続基調講演で、筆者は涙を流しながら、この経験を叫びました。 「私は拘束されていても、リカバリーの過程にいる当事者でした。」 保護室という最も管理された環境、5点拘束という最も主体性を奪われた状況であっても、ピアサポートが続く限り、リカバリーの過程は進んでいたのです。 病棟にて 当事者の活動は、病棟の雰囲気をも変えました。このピアサポートが勢いづいた病棟では、例えば緘黙(かんもく)で食事を...

#リカバリー #こころの病の回復の道 立場を超えた完全に #水平な関係性 を約束された場

  リカバリー全国フォーラム:立場を超えた完全に水平な関係性を約束された場 NPO法人地域精神保健福祉機構・コンボ (以下コンボ) が主催するリカバリー全国フォーラムは、日本の精神保健福祉領域において、当事者、家族、専門家、市民、マスコミなど、全ての参加者の立場を超えた完全に水平な関係性を約束し、それを維持し続けてきた稀有な場です。 1.1 ヒエラルキーからの脱出と場の値価 コンボの創設当時(2007年)はリカバリーという概念は一部の専門家が知っているだけであった中、コンボはこのフォーラムを通じて リカバリーという言葉の概念を当事者、家族、専門家、マスコミ、市民に開放する社会運動のような活動を行ってきました。 このフォーラムの最大の価値は、参加者が普段のおかしなヒエラルキーから脱出する場であるという点にあります。 当事者と専門職の関係においては、診察室や面談室の中ではフラットな関係を築くことは無理だと考えられています。 専門家が「治療者」として、当事者の人生の責任すらも引き受けてしまう管理的な姿勢は、リカバリーを阻害します。 しかし、リカバリー全国フォーラムでは、立場を超えた水平な関係を築ける場として成立してきました。 全国各地から1,200人から1,400人もの人々が会場に密集し、誰がどの立場かなどはまったく誰も考えないリカバリーの躍動の場となったのです。 1.2 参加の動機:「誰かに直接会うこと」 参加者の動機が、フォーラムの水平な関係性を象徴しています。 それは、「誰か」に「直接」会いに行き、立場を超えて「触れ合う」ことです。 この直接接触体験こそが、スティグマ解消の三原則(当事者との直接の接触・科学的に正しい知識の啓発・マスコミやSNSでの情報の是正)の一つであり、また、リカバリーの4原則の一つである参加者の「ものの見方を変化させる」起点となります。 それは、立場を超えて、当事者を含むすべての人に当てはまります。 リカバリー全国フォーラムは、当事者との直接接触によって、目を覚ます専門職が多く見受けられる場でもあります。 当事者同士だけでなく、他の立場の人との水平な関係の出会いによって、「こんなことをしている人もいるのだ」「こんなこともしてもいいのだ」と、多くの人たちが変わり、持ち帰っていくのです。 1.3 当事者中心の企画と自由な発言の場 フォーラム...

#俺は疲れた

 休むしかない あなたも休め 休み方を教えて→  https://forms.gle/zG75PkzCJJi6ns529

#ピアサポート 論

ピアサポート論 序論:リカバリーの覚醒におけるピアサポートの位置づけ 筆者ら精神障害者がリカバリーの道を歩み始めるにあたり、克服すべきは病気の症状ではありません。 むしろ、自分で判断することをやめさせられ、主体性(決定と責任)を放棄してしまった状態からの脱却こそが、リカバリーの核心です。 それはもはやリカバリーなどという趣旨の不明な言葉ではなく率直に精神障害における回復とよんでも良いものです。 世界中の当事者同士で認められているリカバリーの最小限の4原則には、この主体性の回復と並んで「ピアサポート」が挙げられています。 3. ピアサポートとは人を助けることなのだろうか。 ピアサポートとは、仲間や同じような体験をした人たち同士の支え合いを指します。 このピアサポートが、リカバリーの旅において、単なる付加的な支え合いではなく、最も影響を与えるターニングポイントとなることが、筆者ら当事者自身の経験から強く示されています。 筆者が、日米精神障害者交流プログラムにおいて、リカバリーの過程にある当事者から集められた30以上のターニングポイントに関する応募資料を分析した結果、その中で最も多かったのは「人との出会い」でした。 この「人との出会い」こそが、ピアサポートの持つ力であり、当事者が自らの語りを内発的に伝えたいという欲求を呼び覚ます起点となるのです。 リカバリーを可能にするには、孤立を打破し、対等な立場で互いの経験を分かち合い、承認し合う、ピアサポートの機能と規範の確立が不可欠となります。 1. ピアの必要性:孤立からの脱却に薬は全く役に立たず、ピアサポートが決定的に必要である リカバリーの実現を阻む最大の要因の一つは、孤立です。 筆者ら当事者の視点から見ると、この孤立の問題こそが、薬物療法では解決しえない、最も根深い困難であると認識されています。 1.1 精神障害者が直面する最大の難題としての孤立 精神的な困難を抱えてアジアで暮らすということは、家族に守られることで、欧米のようにホームレスにはならないかもしれませんが、社会から孤立する点では一緒です。 孤立こそが私たち精神障害者とその家族にとって、生きていく上で最も困難なことです。 筆者ら当事者が自らリカバリーの道を選ぶには、まずこの孤立した状態から抜け出すことが、決定的に必要です。 孤立から抜け出すことで、当事者は「同じ病...

#国境 を超えた #ピア との連携と #水平な交流 の意義

【コラム】国境を超えたピアとの連携と水平な交流の意義 ピアサポートの概念は、1990年代後半からの筆者が日本側の代表を務めた日米交流プログラムを通じて、日本に大きな影響を与えました。 4.1 ロサンゼルス「プロジェクト・リターン」からの学び 1997年、筆者はカリフォルニア州ロングビーチの精神障害者社会復帰施設「The Village」を見学しました。そこで出会ったのが、セルフヘルプグループ「プロジェクト・リターン;ザ・ネクスト・ステップ(PR;TNS)」のメンバーです。 ここで筆者が出会った当事者たちは日本とは全く違う様子で、とても元気であり、隠れて暮らすのではなく、どんどん社会に関わって生きていこうとしていました。 彼らは全員、1997年当時、自分の病名と、現在飲んでいる薬についてきちんと知っており、効果や副作用についても医療従事者から教えられていました。 1997年当時の自分の病名さえ知らない日本人とはずいぶん違うという事実は、非常にショッキングでした。 Village ISAでは、当事者が運営するレストランや銀行などがあり、職員とメンバーの関係は「助ける者と助けられる者」といった上下関係ではなく、互いの尊敬と平等の精神の上に成り立っています。 職員は治療者・セラピストというよりむしろ「コーチ」であり、メンバーが社会生活上の責任を伴う決定をするときに傍で見守りながらサポートします。 また、メンバーが金銭管理を学べるように「ヴィレッジ銀行」を運営し、自分で貯金やローンの決定ができるように成長を促します。 PR;TNSのメンバーであるビル・コンプトン氏と筆者は深い交流があり、彼は筆者にとって「人生についてなにもかも教わった人」でした。 この国際交流は、日本における精神保健改革の架け橋となり、当事者のエンパワーメントと回復のセミナー開催、および米国の回復者の生活体験を日本に持ち帰る機会となりました。 4.2 国際移動と信頼の重要性 当事者が国境を越える際には、スティグマと薬物管理の問題に直面します。 2003年WFMHメルボルン大会への参加時、筆者は検疫が厳しいと聞いて、薬を取り上げられるのではないかと「びびっていた」と述べています。 筆者が正直に「薬を所持している。うつ病のための薬です」と申告したのに対し、同行したビル氏は、薬の質問に「精神の危機のための薬です」と...

#ピアスタッフ制度化 の歴史と #トークニズム の罠

ピアスタッフ制度化の歴史とトークニズムの罠 ピアサポートを組織的に取り入れるピアスタッフの雇用は、リカバリー志向のサービスへの転換の象徴ですが、その導入過程では当事者の尊厳を脅かす構造的な課題が伴いました。 3.1 ピアサポートガイドライン翻訳と制度化の胎動 ピアサポートに対する注目が本格的に集まり始めたのは2011年頃です。 筆者がWFMH大会(世界精神保健連盟)などに海外に赴いていた時期と重なります。 当時、筆者の参加した グループでは、アメリカのピアサポート・スペシャリスト・ガイドライン第4版の翻訳を試みることになりました。 筆者はガイドラインの第4版を1年かけて訳しましたが、400ページ近い内容を40ページ程度の冊子にまとめるよう求められるなど、初期の制度化の試みは困難を伴いました。 この翻訳作業は、日本のピアサポートの制度化や資格化を狙っていた時期の活動の一つであり、後の 日本メンタルヘルスピアサポート専門員研修機構 (一般社団法人)の立ち上げへと繋がります。 日本メンタルヘルスピアサポート専門員研修機構 は、研究費がなくなるタイミングで独立採算制をとりいれ、一般社団法人となりました。 3.2 ピアスタッフが直面する「トークニズムの罠」 ピアサポートの制度化が進む中で、当事者サービス提供者(ピアスタッフ)は、学術集会や行政、所属組織において、トークニズムの罠に直面します。 トークニズムとは、当事者参画が形式的かつ機械的に行われることです。 委員会などに「言い訳として一つだけ当事者の椅子を用意する」という慣習であり、当事者はゲームセンターのコイン(トークン)と同じような価値でしか扱われないという屈辱的な体験をします。 この罠にはまった当事者は「ショーケースに入った当事者」と呼ばれます。 この罠の最大の危険性は、当事者の自由な発言を封じることです。 リカバリーの最中にいる当事者は、所属組織に圧力をかけられ、そのために発言の内容を自分の意図ではなく、所属組織に合わせ、嘘をつくことになることは、当事者として最悪の経験であり、人生においてしては、あってはいけないことだと筆者は強く主張します。 リカバリー志向でない組織に所属するピアスタッフが、組織内の忖度により口を封じられることは、アンチスティグマ運動の最大のバリアとなります。 しかし、筆者は、自らあえてトークニズム...