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11月 7, 2025の投稿を表示しています

#スティグマ の三重構造:外なる、内なる、システムの中の偏見 #リカバリー #こころの病の回復の道

スティグマの三重構造:外なる、内なる、システムの中の偏見 スティグマは単なる社会の無理解ではなく、当事者を取り巻く環境全体に存在する構造的な抑圧として捉えられます。この構造は、大きく分けて三層からなります。 2.1 外なるスティグマ(社会とSNS、マスメディアからの偏見) 外なるスティグマは、社会やSNS,ウェブサイト、マスメディアを通じて形成される、精神障害者に対する一般的な偏見です。これは、当事者が社会に出ることをためらわせ、孤立を深める主要因となります。 アンチスティグマ活動では、この「外からのスティグマ」をなくすために、地域のあらゆる集まり、例えば小学校、中学校、高校、大学、ソーシャルワーカーの大学、ロースクール、メディカルスクール、地域のクラブ、女性サークルなど、ありとあらゆる場所に精神疾患をもつ当事者がチームを作って訪問し、講演をしてきた事例が世界各地であります。 2.2 内なるスティグマ(セルフスティグマ) 内なるスティグマとは、社会的な偏見を当事者自身が内面化し、自己蔑視や自己否定に陥ることです。 当事者は、かつて病気になる前に、精神病を持つ人に対して偏見を持っていたことや、専門家や家族、病気になる前の自分もみんな偏見に満ちているのではないかと考え、思考や発言が抑制されます。この内なる偏見は、当事者がシステム内部からの言葉や仕草を咀嚼し、栄養を付けた結果として、「おかしな物の見方」として身となり血となって完成したものだと分析することができます。 しかし、リカバリーの過程にあるロールモデルとなる当事者がどんどん増え、その生きる姿勢を見たり、リカバリーストーリーを聞いたりすることで、内なるスティグマはが級数的に小さくなることが期待されています。 2.3 精神保健システムの中のスティグマ(中なるスティグマ) 伝統的なスティグマ概念である、従来の「外なるスティグマ」と「内なるスティグマ」に加えて、「中なるスティグマ」という概念を提示することになります。 これは、精神保健システム内部、特に専門職と当事者との間のヒエラルキーや、当事者同士の間で生じる偏見や差別です。 【最後までお読みいただきありがとうございます。 もしよければ、アンケートにお答えいただけますと幸いです。】 https://forms.gle/zG75PkzCJJi6ns529

#スティグマ の性質:病気の苦しみを凌駕する #抑圧 #リカバリー #こころの病の回復の道

スティグマの性質:病気の苦しみを凌駕する抑圧 私たち精神障害者が社会で生きる上で、病気の症状そのものからくる苦痛以上に、スティグマ(偏見や差別)からくる苦しみが大きいという事実は、当事者コミュニティにおいて共通の認識となっています。スティグマは、当事者の人間としての尊厳、機会、そして最も重要な正気さを奪う、構造的な暴力とも言えるものです。 1.1 奪われるべきでない「正気の沙汰」 精神病を患う当事者でも、その核には「正気」があります。しかし、精神保健システムや社会は、当事者の自然な感情の表出を「病気の症状」として捉え、管理下に置こうとします。 過去に筆者の精神疾患をもった友人は6人も突然死しました。オーストラリアの当事者ジャネット・メアは、この事態を目の当たりにして「怒るのがふつうだろう」と述べました。この怒りは、私たちが人間だからこそ生じる感情であり、まさしく正気の沙汰です。にもかかわらず、その怒りを表出することで、「怒っていると精神病の症状だとして病院に連れて行かれるのでしょうか」という根源的な不安に晒されることになります。 スティグマは、私たちの人生の価値そのものを低下させます。精神保健システムそのもののおかげで、精神病が良くなることはある一方で、主張的(アサーティブ)でなくなる、自尊心がなくなる、経済的に貧しくなる、社会に参加する機会が低下する、自分で自分を守る能力が低くなるといった喪失を引き起こします。精神病になると、信用が低下し、家族を喪失し、参加の機会を喪失し、そして性的関係を喪失するといった、人間関係の根幹を揺るがす事態が起こるのです。 筆者は精神疾患を持った当事者自身の経験として、19歳で初めて精神疾患になっていると感じた時、まだ始まってもいないのに自分のキャリアは終わったと感じました。これは、精神疾患がどんなものか知らず、精神疾患を持って生きる人が周囲にいなかったため、絶望感を抱いたからです。 1.2 精神保健業界が強いるライフスタイルの制限 スティグマは、当事者の生活の選択肢を狭めます。精神保健業界(メンタル・ヘルス・ソサイエティ)が当事者に対して、「薬は飲みなさい、人生の身体症状については、あなたは選べない」と人に強制することは、スティグマの一つの現れです。 これは、精神科の患者のライフスタイルを権利として認めるのか、それとも、精神病にかかっ...