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12月 30, 2025の投稿を表示しています

#リカバリー #こころの病の回復の道 #国際的 な #ピアサポート の #規範 との #共通性

国際的なピアサポートの規範との共通性 リカバリー全国フォーラムでの水平性の追求は、国際的なピアサポートの現場からも示唆を得ています。 例えば、ロサンゼルス精神保健協会のビレッジISA(2007年当時)では、メンバーとスタッフの関係は、互いの尊敬と平等の精神の上に成り立っています。 ここでは「助ける者と助けられる者」といった上下の関係ではなく、メンバーは平等なパートナーとしてサービスを受けます。 職員は治療者・セラピストというよりむしろ「コーチ」であり、メンバーが新しいアパートに引っ越したり、新しい仕事に就いたりする際の決定をするときに傍にいて見守りながらサポートするのです。 この関係性では、就労に関しても、仕事上のスーパーバイザーとメンバーの関係は、精神保健のスペシャリストと障害者の関係ではないと、定義されています。 当事者の決定と責任を尊重し、管理をしないという姿勢が、水平な関係性の基盤となります。 2.2 ピアスタッフ雇用における水平性の維持の困難 一方で、ピアサポートを組織的に導入する際、この水平な関係性を維持することが難しくなるという問題がかなり以前から、当事者から指摘されています。 ピアスタッフが、所属組織を辞職しフリーランスとして働く最大の理由の一つが、「組織に所属していると、自由に物が言えない」ことでした。 所属する事業所の方針や、外部への忖度によって、当事者の自由な発言・発信の口が閉ざされてしまうのです。 リカバリーの最中にいる当事者にとって、発言の内容を自分の意図ではなく、所属組織に合わせ、嘘をつくこととなるのは、当事者として最悪の経験であり、人生においてしてはいけないことだと認識されます。 当事者の自由な発言を封じることこそが、リカバリーとアンチスティグマの最大のバリアであるため、リカバリー全国フォーラムがヒエラルキーを意図的に排除し続けることは、当事者の主体性を守るための極めて重要な戦略なのです。 【最後までお読みいただきありがとうございます。 もしよければ、アンケートにお答えいただけますと幸いです。】 https://forms.gle/zG75PkzCJJi6ns529

#リカバリー #こころの病の回復の道 実践例: #保護室 #病棟 での「 #寄せ書き ごっこ」に見る、#当事者 発の #ピアサポート の創出

実践例:保護室病棟での「寄せ書きごっこ」に見る、当事者発のピアサポートの創出 ピアサポートがその真価を発揮するのは、最も当事者の主体性が奪われ、管理が徹底されるはずの場所、すなわち精神科病院の保護室病棟での事例においてです。 3.1 強制入院と「もののやりとり全面禁止」の壁 2008年夏から秋にかけて、筆者は医療保護入院で強制入院しました。 その病棟は保護室病棟と呼ばれ、入院患者同士の「もののやりとりは全面禁止」というローカルルールがありました。 この環境下では、励ましの手紙すら見せることも、あげることも禁止されていました。 しかし、この厳格な管理体制こそが、当事者によるピアサポートの創意工夫を引き出すきっかけとなりました。 3.2 拘束下での「寄せ書きごっこ」ピアサポートの創出 拘束される前に、筆者は喫煙所に1日2回ほど出られる時間を利用し、ピアサポートの活動を始めました。 鉛筆と白い紙の束をデイルームの机の上に置き、「〇〇さんへ」と真ん中に丸で囲み、寄せ書きを行ったのです。 この寄せ書きには、さまざまなメッセージが寄せられ、本人に渡す際は表彰状のようになり、多くの人が参加しました。 私が保護室に閉じ込められ、両手首、両足首、胴体の5点拘束をされていた間も、この形でデイルームでのピアサポートは続きました。 この活動が規制を免れたのには、巧妙な理由がありました。 それは、「誰から、誰へのもののやりとり」ではなく、「全員から一人へのメッセージ」という形式を取ったためです。 この前例のない当事者発の行為に対し、どの医療関係者も取り締まることができなかったのです。 3.3 「私は拘束されていてもリカバリーの過程にいる当事者でした」 この拘束中の経験こそが、筆者にとってリカバリーの力がどこにあるかを悟らせる決定的な体験となりました。 2011年の東日本大震災後のリカバリー全国フォーラムでの連続基調講演で、筆者は涙を流しながら、この経験を叫びました。 「私は拘束されていても、リカバリーの過程にいる当事者でした。」 保護室という最も管理された環境、5点拘束という最も主体性を奪われた状況であっても、ピアサポートが続く限り、リカバリーの過程は進んでいたのです。 病棟にて 当事者の活動は、病棟の雰囲気をも変えました。このピアサポートが勢いづいた病棟では、例えば緘黙(かんもく)で食事を...

#リカバリー #こころの病の回復の道 立場を超えた完全に #水平な関係性 を約束された場

  リカバリー全国フォーラム:立場を超えた完全に水平な関係性を約束された場 NPO法人地域精神保健福祉機構・コンボ (以下コンボ) が主催するリカバリー全国フォーラムは、日本の精神保健福祉領域において、当事者、家族、専門家、市民、マスコミなど、全ての参加者の立場を超えた完全に水平な関係性を約束し、それを維持し続けてきた稀有な場です。 1.1 ヒエラルキーからの脱出と場の値価 コンボの創設当時(2007年)はリカバリーという概念は一部の専門家が知っているだけであった中、コンボはこのフォーラムを通じて リカバリーという言葉の概念を当事者、家族、専門家、マスコミ、市民に開放する社会運動のような活動を行ってきました。 このフォーラムの最大の価値は、参加者が普段のおかしなヒエラルキーから脱出する場であるという点にあります。 当事者と専門職の関係においては、診察室や面談室の中ではフラットな関係を築くことは無理だと考えられています。 専門家が「治療者」として、当事者の人生の責任すらも引き受けてしまう管理的な姿勢は、リカバリーを阻害します。 しかし、リカバリー全国フォーラムでは、立場を超えた水平な関係を築ける場として成立してきました。 全国各地から1,200人から1,400人もの人々が会場に密集し、誰がどの立場かなどはまったく誰も考えないリカバリーの躍動の場となったのです。 1.2 参加の動機:「誰かに直接会うこと」 参加者の動機が、フォーラムの水平な関係性を象徴しています。 それは、「誰か」に「直接」会いに行き、立場を超えて「触れ合う」ことです。 この直接接触体験こそが、スティグマ解消の三原則(当事者との直接の接触・科学的に正しい知識の啓発・マスコミやSNSでの情報の是正)の一つであり、また、リカバリーの4原則の一つである参加者の「ものの見方を変化させる」起点となります。 それは、立場を超えて、当事者を含むすべての人に当てはまります。 リカバリー全国フォーラムは、当事者との直接接触によって、目を覚ます専門職が多く見受けられる場でもあります。 当事者同士だけでなく、他の立場の人との水平な関係の出会いによって、「こんなことをしている人もいるのだ」「こんなこともしてもいいのだ」と、多くの人たちが変わり、持ち帰っていくのです。 1.3 当事者中心の企画と自由な発言の場 フォーラム...