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#ピアサポート の核心: #リカバリー の #ターニングポイント と #孤立の克服

ピアサポートの核心:リカバリーのターニングポイントと孤立の克服 リカバリーの過程において、当事者が主体性を取り戻す上で、ピアサポート(当事者同士の支え合い)は決定的に重要な役割を果たします。これは、リカバリーの最小限の4原則の一つに数えられています(決定すること、責任を取ること、ピアサポート、ものの見方が変わること)。 1.1 孤立への特効薬としてのピアサポート 筆者ら、精神障害者にとって、生きる上で最も困難なことは孤立です。 精神的な困難を抱えてアジアで暮らすことは、家族に守られることが多いため、当事者が地域で過去のヨーロッパ、北アメリカのようにホームレスにはならないとしても、社会から孤立する点ではアジアもヨーロッパ、北アメリカ、アフリカ大陸、オーストラリアでも、すべて一緒です。 そして、この孤立に関して薬は全く役に立ちません。薬が効く部分ではないのです。 リカバリーにおける決定的に必要なことは、この孤立した状態から抜け出すことです。 ピアサポートは、孤立を打破し、当事者がリカバリーの過程に入り込む最も影響を与えるターニングポイントとなります。 実際に、ピア・サポート・グループに参加した途端、アクティビティが上がり、リカバリーしていった仲間が何人もいます。 1.2 ピアサポートの本質:「シェア」と共感 ピアサポートは、ヘルパー原理や「助けられる者と助ける者」という上下関係に基づくものではありません。 ピアサポートは、ギブ・アンド・テイクでは決して成立しない関係性であり、その本質は「シェア(分かち合い)」にあります。 ピアとは、共に自分の足で立っている人々を指し、自らのストーリーを互いに認め合い、シェアすることによって成立します。 私はリカバリーストーリーを集めたことがありいます。 日米精神障害者交流プログラムで、は日本側のメンバーを公募する際、あなたのリカバリーのターニングポイントは?という作文を寄せてもらっていました。 リカバリーストーリーを寄せてくれる当事者たちは、自分の語りを内発的に伝えたくなった人ばかりであり、彼らに共通することで一番大きかったのは、人との出会いでした。 ピアサポートは、同じ体験をした人、共感できる人同士の関係であり、同情とは異なります。 周りの人の同情は、自分が情けない気持ちになるばかりで何の結果も出しませんが、結果を出せるのは共感できる...

#自分は正しい #世界が間違っている という感覚 #世界とのつながり と #ピアサポート

コロナ禍における「自分は正しい、世界が間違っている」感覚 デジタル時代における孤立と不安は、新型コロナウイルスの流行という未曾有の事態によって、さらに深刻化しました。 筆者の当時の経験からいえることは、孤立は当事者が抱える特有の不安や妄想を増幅させました。 新型コロナウイルスの流行に伴い、「○○の種類のものがほとんどの店の店頭からなくなっている。しかし、あそこの店には売っている」という情報を見つけたり、筆者自身は、なにか行動をしないと近いうちに家族が死ぬのではないかという、強い不安の中で過ごす日々が始まりました。 統合失調感情障害を持つ筆者にとって、このような感染症の流行に伴う、閉鎖、他者への疑惑、不安、孤立、そして自らが物理的距離を取り、他者からは避けらているかのように、物理的距離を取られている状況においては、むしろ統合失調症の症状のようなものが、発症する直前の状況を思い出すような状態となりました。 統合失調症を発症して以来、コロナ禍以前は、日常から「自分が正しい、世界が間違っている」「自分については疑いがない、一方、世界のすべてを疑っている」ことに気がつくと、そのときには統合失調症の症状が出ているものとして行動を修正し、気をつけて生活してきました。 しかし、コロナ禍においては、この「自分は正しい、世界がおかしい」という感覚は、筆者だけではなく、だれにとっても、環境として作られてしまっているという状況に気づいたのです。 一方で、継続する強いストレスに晒された一般の人々は、うつ病という、わかりやすく重症ではなさそうな、診断名を付けたくなる傾向がありました。 そこから様々なことをインターネットで調べては、派生することを自分に当てはめ安心し、「コロナうつ」という造語に頼ることで、落ち着きのいい不安を手に入れようとしていました 。 身体の疾患での緊急入院と妄想の増幅 新型コロナウイルスの流行下、筆者は腸閉塞になり、自宅近隣の外科病棟へ緊急入院しました。 入院中は絶飲食となり、精神科の薬が飲めなくなった時期がありました。 入院初日、防護服を着る練習をしているナースを見た後、すぐに妄想が始まりました、「自分はここから生きては帰れない、新型コロナウイルスで死ぬのだ」と思い込みました。 入院1~3日目になると、親しい人や家族に電話をかけまくり、点滴に毒を盛られ、医療従事者に殺され...

#ウェブ解析 による #孤立 の #可視化 :「 #オーバードーズ 」を #検索 する人々の実態と時間帯

ウェブ解析による孤立の可視化:「オーバードーズ」を検索する人々の実態と時間帯 精神障害を抱える人々にとって、最大の困難の一つは、社会からの孤立です。 回復の道筋は、この孤立した状態から抜け出すことによって決定的に加速されます。 しかし、現代の社会において、この孤立は物理的な断絶に留まらず、デジタル空間における切実な声として現れることがあります。 筆者は、NPO法人地域精神保健福祉機構・コンボのホームページのアクセス解析の仕事を担当しており、解析の手法により、様々な気づきを得ています。 ウェブ解析は、これまで見えなかった世の中の事柄が浮かび上がってくる場となることがあります。 絶望的な検索キーワードの増加 ある時期、NPOコンボのウェブサイトへのアクセスにおいて、検索キーワードに大きな変化が現れました。 それまではほとんど見られなかった、キーワードでのアクセスが例年、7月後半から8月に入り急増したのです。 オーバードーズ+〇〇 2023年、7月から8月にかけての「オーバードーズ+〇〇」という検索キーワードの急増は、ウェブ解析の作業を一時的に止め、「この人たちになにか手を差し伸べられないものだろうか。どのような思いなんだろうか、大丈夫なんだろうか」と深く心を痛め、心配する原因となりました。 検索する人々の実態と時間帯の把握 そこでさらに解析を進めた結果、これらのキーワードでアクセスしてくる人々の具体的な行動パターンが浮かび上がってきました。 アクセスした時間帯を見てみると、例えば、毎日のように午後9時から午前1時にアクセスしている方がいました。 また、別の人は昼の12時にアクセスし、夜10時にアクセスしていました。 これらの人々は、コンボのウェブサイトにオーバードーズを検索して何度もアクセスしています。 この現象から得られた最も重要な事実は、オーバードーズを検索してコンボのホームページに来たとしても、「その人はまだ生きているのだ」と、生き延びてくれていることを確認する作業となったのです。 孤立の中で生きる力を探す人々 オーバードーズや自傷行為は、周りからはとても驚かれ、やめてほしいと思われる行為です。 筆者もできればしないでほしいと思っています。 しかし、オーバードーズを検索し、この記事にたどりついて読んでくれた人は、生き残るために行っているのだろうと筆者は思います。 ...

#当事者 の #自由な発言 を封じることが最大の #バリア #リカバリー #こころの病の回復の道 #専門職の役割

当事者の自由な発言を封じることが最大のバリア リカバリーとアンチスティグマ活動にとって、最も重要なバリアは、当事者の自由な発言を封じることです。これは、単なる倫理的な問題ではなく、リカバリーのプロセスそのものを根底から崩壊させる行為です。 3.1 組織内の圧力と「嘘をつくこと」の最悪な経験 当事者サービス提供者(ピアスタッフ)が現れてきた一方で、所属組織の管理下に置かれたために、彼らの自由な発言が制限される問題が深刻化しています。 ピアサポーターやピアスタッフと名乗る当事者サービス提供者の一部が、所属組織を辞職し、フリーランスとして働くことを宣言しています。 その最大の理由として、「この組織にいると自由な発言ができない」ことが挙げられています。 リカバリーの最中にいる当事者にとって、所属組織に圧力をかけられ、そのために自由な言動や、語りを封じられ、発言の内容を自分の意図ではなく、所属組織に合わせ、嘘をつくこととなるのは、当事者として最悪の経験であり、人生においてしてはいけないことです。 リカバリー志向でない組織では、リカバリーの最中にいる当事者の発言が、同僚や雇用主からの忖度によって口を封じられてしまい、各地域の当事者によるアンチスティグマの継続的で地味な努力が終止符を打たれます。 当事者の内発的な語りの欲求について、本人と周囲が承認することが、リカバリーとアンチスティグマにとって最大の貢献であり、逆に当事者の口を封じることこそが、最大のバリアなのです。 3.2 「邪魔をしないこと」の哲学 リカバリーは、当事者が自ら感じ取り、自らストーリーを語り始めるときに覚醒するものです。 リカバリーの過程にいる当事者は、自らの価値を大切にし、主観的なリカバリーの価値を、もっとも大切にするため、そこに他者の入り込む余地はありません。 専門職がリカバリーの過程にいる当事者に伴走することは不可能ではありませんが、そのときに最も大切なことは本人の邪魔をしないことです。 この「邪魔をすることの象徴」が、当事者を管理すること、そして、人生の責任まで専門職が引き受けてしまうことです。 例えば、長期入院の環境下では、当事者は自ら決めることや責任を取ることをやめさせられ、語るべきストーリーを語り始めることもなく、ずっと管理をされてあたりまえという景色を見せられながら、自分から動くことをやめてしま...

#トークニズム の罠: #形式的参画 :形式的参画と「 #ショーケースに入った当事者 」

トークニズムの罠:形式的参画と「ショーケースに入った当事者」 当事者の「語り」が社会的に求められるようになり、学会や行政の委員会に参画の機会が増えた一方で、当事者の主体性が奪われる新たな構造的な罠、すなわち「トークニズム」が浮上してきました。 2.1 トークニズムの定義と当事者の屈辱 筆者がアメリカの当事者であるカーメン・リーや他の当事者と会話した際、「今、日本でいろいろな国や行政の委員会に一枠だけ当事者を入れるようになっているんだよ」と話したところ、彼女たちは一言「トークニズム!」と言い放ちました。 トークニズムとは、当事者参画が形式的、かつ機械的に行われることを指します。 当事者が、行政の委員会や学会など、いろいろな場に、言い訳として一つだけ椅子を用意される慣習を指します。 この言葉は、トークン(代替コイン。ゲームセンターなどのコインゲームのコイン)に由来しており、当事者はゲームセンターのコインと同じような価値でしかないのである、という屈辱的な意味合いを含んでいます。 トークニズムの姿勢とは、「あなたは発言してもいいです、でも意見は聞きいれません」という態度で委員会などが開かれることを示します。この罠にはまった当事者は「ショーケースに入った当事者」と呼ばれ、屈辱的な思いをします。 2.2 学術会議・研究の場における構造的排除 日本の学術集会や学術研究の場では、トークニズムの典型的な事例が見られます。 筆者は日本統合失調症学会に期待することとして、当事者や家族の積極的な参画が成功するにはどうすればいいのか、という問題を提起し、いわゆる「先生」にはどのような問題行動があるのか、というメタな問題も常に問い続けることを、日本統合失調学会に求めました。 2.3 筆者自身の「ショーケース」体験と抵抗 筆者自身、学術集会や研究会で、自らトークニズムの罠に足を突っ込んでみた経験があります。 さかのぼって、2000年前後、まだ表立って発言する当事者が少なかった時代、筆者は海外経験を背景に学術集会に呼ばれ、自分の言いたいことを山と発言していました。 当時はどこの学会へ行っても「患者ごときが何を言う」というような時代でした。 筆者は、会場のフロアのほとんどの人が怒り出し、フロアの人は、「自分たちが攻撃されている」と感じたらしく、筆者を責めつづけました。 筆者は話が全く通用しないと感じ...